雨の日の映画鑑賞
電車の遅延でヘロヘロの夜勤明け。そして雨。
こういう日はネトフリで映画鑑賞でしょう。
わっはっはと笑える映画を観て明日も仕事できるようにエネルギーチャージしなくては!と思い、銀魂を選んだ。
普段は人の心理の内奥深くを描いた映画が好きなのだけれど、今日のような気圧低めの日は何も考えずに笑わせてくれる映画を観たかったのだ。
予想通りの軽いユーモアで、小栗さんや菅田将暉くんと橋本環奈ちゃんの変顔と、時々入るアニメのパクリに大いに笑った。
期待以上に笑えたので、なんの予備知識もなしにそのまま銀魂2も見始めた。
最初はゲラゲラ笑ってみていた。
ところが、途中から笑えなくなった。
それは、好きだった俳優さんがこの物語の重要な役どころで出ていたからだ。
4年前に公開された映画なので、みんな知っているのだろうけれど私は観るまで知らなかった。
三浦春馬くん。
彼は真選組の伊東鴨太郎という役名であった。
ちなみに 近藤勲が中村勘九郎、土方十四郎が柳楽優弥、沖田総悟が吉沢亮。
名前を聞くだけで、ははーーん、この話は新選組のパロディで春馬くんは伊東甲子太郎的な役回りなのだろうなと察することができる。
全体的にふざけっぱなしのストーリーなのに、彼の場面だけ人の心の底に隠し持っている悲しみが描かれているのだ。
誰かに必要とされたい、価値ある人と認められたい、誰もが持っている欲求なのに、彼が演じるとどうしてこうも切ないのだろう。
セリフが胸に刺さって刺さってラストを観るのがつらくなっていた。
生き続けてほしかった。
どれだけ多くの人が彼を愛していただろう。
どれだけ多くの人が彼から元気をもらってきただろう。
彼がもういないと思うと悲しい。
彼に限らずなのだけれど。
毎日を全力投球で真面目に休まず仕事している人に言いたい。
時々は、体と心を休めましょう。
勤勉で志高くいることは素晴らしい。
けれど、完全無欠な立派な自分なんて目指さなくていいから。
光り輝くところには必ず影ができる。
そんな部分も含めて自分。
自分の中の、情けない、みっともない、かっこ悪いところもありのままに、失敗した経験をユーモアに変えて笑いネタとして友達に話してみるのもよし。
勉強しようと決意したけど三日坊主になっちゃうとか。
ひとり焼肉やひとり回転ずしができないとか。
暗算が苦手だとか、運転がへたくそだとか、話下手であがり症だとか。
会いたい人には会えないのに、会いたくない人と毎日会わなきゃいかんとか。
出すぎた杭になっちゃってガンガン打たれまくっているとか。
悩みの深さは人それぞれ。
とにかく、生き延びてほしい。
どんなどん底にあっても。未来に希望が持てなくても。
その今のつらさは必ず時が癒してくれる。
一生続くなんてことはないから今日一日無事に過ごしてほしい。
そう思う雨の月曜日でした。
では、またね。(^^)/