50代、おばちゃん福祉職員の雑記帳

福祉の仕事に携わってまだ3年、面白いこと難しいこと、まだまだいっぱいです。

老化に対応するにはどうしたらいいのか

二日ほど雨で気温がさがりました。

月曜日からは灼熱の暑さが戻るということで、身体が自然環境についていけません。

ふう。

 

昨日、路線バスに乗車していた時のことです。

終点の駅に到着し、乗客が全員バスから降ります。

車内は10人くらい。

私は、最後部座席から二番目のところに座っていました。

乗客は、次々に運転席の横に設置してある支払い機にICカードをかざし、前ドアから降りてゆきます。

と、急に運転士さんが

「お客さん、料金が140円足りませんよ」

と指摘しました。

こういう場面は意外とよく見かけるので、気にも留めずに待っていました。

そのお客さんは70代くらいの男性でした。

耳が悪いのか、とても反応が鈍く、は?と首をかしげています。

運転士さんが、根気強く、丁寧にその男性に説明します。

その男性が事態を把握できるまで、かなりの時間を要しました。

私は急ぐ用事ではなかったので、ただ、成りゆきを眺めていました。

先に降りた奥様らしき女性も、おや、何がおこったのかしら?って感じで黙って見守っています。

その男性の後方にはICカードを手にした乗客の長い長い列があるわけです。

私は、ほぼ最後の方にいます。

その男性は咄嗟にどう判断したらよいのか分からないようです。

不足分を現金で支払ってもよいこと、その140円があるのかないのか、ないならば…

ってなことを運転士さんは説明します。

男性はようやく理解して、不足分を現金払いして事なきを得ました。

若者たちはこんな時、どういう風に感じるのだろう。

イライラしている人もいるのだろうな。

ふと、そう思いました。

 

バスを降りた乗客は、このご夫婦を追い越して駅の構内に入っていきました。

私も、同じくふたりを追い越して駅に向かいました。

誰も早足だったというわけでなく、普通の足取りです。

これが老化なのだ、と思いました。

私にも訪れるであろう近い将来。

歩幅は狭くなり、あゆみの速度は遅くなる。

判断や決断も鈍くなる。

今でさえもおっちょこちょいのうっかり八兵衛なのに。

ご夫婦ふたりの姿に自分の未来を重ねて、不安になりました。

新しい時代を作るのは若者たちなので、

「スピーディで簡単、便利」を追求したものやシステムは常に更新される現代です。

この、老化という現象だけは生身の人間には止められない生理現象ですから。

どうか、年配者にも優しい手を差し伸べてほしい、と思うのです。

老人になることは悪いことばかりでもありません。

なんてったって、それまで習得した知識と経験があります。

人間関係だって、若いころはぶつかって喧嘩になったようなことも、苦も無く穏便にすませる手法が身についてきたりします。

喜びや嬉しい感情も少なくなる代わりに、怒りや嘆きも少なくなります。

まあ、ただ、感情が鈍磨しているだけとも言えますが。

ありのままで老化を受け入れる、それしか今は思いつきませんが、

来る時のために、睡眠と栄養、体調を整えることは気を付けていこうと思います。

 

皆さんもご自愛くださいませ。

では、いってきます!