松屋の店員さん
今や駅前に牛丼屋があるのは当たり前になっています。
腹ごなしするには丁度よく懐にもやさしい。
なので、夜勤前によく利用しておりました。
けれど最近になって、女性蔑視発言事件やワンオペパート死亡事故など大手のネガティブニュースの影響で、牛丼屋から遠ざかっていました。
コロナがまた徐々に増えだしてから牛丼屋の前を通るとどこも閑古鳥が鳴いています。
これで、よく潰れないものだなあ。
よほど企業としての体力(資本力)があるのねえ。
入ってみようか。
吉野家はあれだし。
すき家もあれだし。
と、松屋に入ってみました。
店内に私以外の客は40代くらいの男性ひとりきり。
自販機にICカードをピッとして食券を取り、勝手に好きな席に座って、店員さんに食券を渡し半分に切ってもらいます。
つまり、ここまではセルフなので人と会話も接触もしません。
カフェやレストランよりもはるかに接触率は低いですね。
なんとなしに店員さんの動きを眺めていました。
先輩と後輩らしき二十代ぐらいの青年ふたり。
聞くともなしに会話が耳に入りました。
え?
ナニ言っているの?
聞き取れない…
彼らはふたりとも日本人ではありませんでした。
顔は日本人的なつくりでしたので、てっきり。
コンビニ店員は外国の人が勤めていることが多いので、なれておりますが、日本人のいない牛丼屋というものに、時代を感じました。
日本はどこに向かっているのだろう。
などと思い、興味本位で松屋のホームページをのぞいてみました。
驚きましたよ。
松屋ホールディングスグループの規模のデカさに。
そして、それが昭和41年に一軒のラーメン屋から始まったものだということに。
今年2022年3月期のの売上高、944億円。
100万円の帯付きの札束さえ一度も手に取ってみたことがない私。
ちょっと想像がつきません。
中国や台湾にも進出しているようです。
頭のいい人は時代を先読みしながら先手先手をうっているのだなあ。
そう思いながら、青年たちを眺めました。
ただのバイトくんなのか、中国や台湾に行って教育する人たちなのかは知りません。
この会社の求人情報に、「まかない300円」と書いてありました。
え?
お客さんと大して変わらないじゃん。
って思いました。
昭和生まれの私。
松屋の歴史とほぼ同じ。
昭和時代、バイトのまかないは、”ただ”だったように思います。
厳しい時代になっているのだなあ。
そんな感想を持ちました。
では、今日も厳しい時代を精一杯生きましょう。
気をつけていってらっしゃい。
いってきます!