アルコール類の広告にモノ申す
気になるものがあります。
人気タレントをもちいてのアルコールの広告。
夏になると、晴れわたった青空に白い雲、そこにさわやかな俳優や女優さんが登場し「プシュッ!」と缶のプルトップを開けて、ゴクゴクのどを潤す。
なんてCMが多くなります。
コロナになってからは、「家飲みで!」みたいなシチュエーションもよく見かけるようになりました。
私は、アルコールが人体に及ぼす影響を正しく認知できていない状況でこういう、(最高な気分になれそう)とか(ストレス発散になりそう)みたいな期待を持たせる映像を無秩序に流すのは良くないと考えています。
硬いこと言うなよ。
と思われるかもしれません。
「アルコールは脱水症状を起こすんでしょ」
「知ってるよ。だからビールと水、交互に飲むようにしてるんだあ」
とか、
「お酒を飲んだ最後にお茶を飲むようにしてるのよ」
という人もいますね。
アルコールも、たまにはいいじゃないのー。
私の頭のなかでも、天使と悪魔が攻防します。
最初の一杯。
くーーー!気分爽快!
推しのタレントがそんな表情していたら、ぐらつきます。
「暑気払いしよーー」
なんて、お誘い。
ぐらつきます。
以前、毎日のようにお酒を飲んでいました。
自分がアルコール依存症かなと思ったこともありません。
医者に診断されたわけでもありません。
しかし。
障害者の勉強をしているうちにアルコール依存症のことも知り、
「これ、アタシもじゃない?!」
と、本を読んで、アルコールがどれだけ心身をむしばんでいくのかを知るうちに、恐ろしくなりました。
「痛風になるぞ!!」
よく聞くセリフです。
しかし、それだけではなく、ことはもっと深刻で重篤。
脳が縮んでいく。
アルコール性認知症。
肝臓腎臓がボロボロになっていく。
肝硬変。腎不全。
お酒を飲むと翌日体調が悪い。
それくらいに軽く思っている人は少なくないのではないでしょうか。
実は翌日体調が悪くなる程度ではありません。
元気、やる気、勇気。そして、食欲。性欲。
知らず知らずのうちに、幸福になるためのモチベーションを保つ機能が、徐々に徐々に失われていきます。本人の自覚なしに。
では、日本人はなぜアルコールの危険を感知できないのでしょう。
それは、この広告の仕方によるものではないかと私は思っています。
以前、投稿した記事にも書きましたが…
アルコールはストレス数値を高めるので、ストレス発散にはまったく効果がありません。それどころか、嫌な気持ちを増幅させます。
親睦を深めたいのならいざ知らず、仕事のストレスを飲み会で発散しよう、というのは間違いです。
そうは、言っても、やっぱり、たまには飲みたいと思うものですよね。
私も、禁酒と誓っていてもどれだけ続くのかはわかりません。
美味しそうに飲む広告が出るたびに、視界に入らないようにします。
お酒類を販売している会社が、栄養サプリメントも販売しているのを見ると、盾と矛を売って儲ける話に似ていて、
くそーーー!金の亡者めーーー!あたしゃその策略には乗せられんぞーー!
と、コノヤロ的な気持ちになるのでした。
サプリメントを飲んでも酒で悪くなった器官は治りませんからね。一応念のため。
ではでは今日も暑くなりそうです。
きをつけていってらっしゃい🎵