50代、おばちゃん福祉職員の雑記帳

福祉の仕事に携わってまだ3年、面白いこと難しいこと、まだまだいっぱいです。

正論を言ってもあまり意味がない

新年が明けてしばらく、いいお天気が続きました。

かわって明日はお天気が崩れそうです。

雨具を用意しておきましょう。

 

さて、以前から感じていたことをひとつ。

私の仕事は傾聴も業務のうちです。

この「傾聴」

簡単そうなのですが、とても難しいのです。

介助者や支援者の言動がトリガーになって、さらに不穏になることもあるからです。

福祉の資格を持ち知識と経験を持っていても、気が付かずについうっかりとやってしまうのが、正論を言ってしまうことです。

え?

それ、いいじゃないの。

正論なんだから。

と、思いましたか?

 

割とよくあるのが、聞き違い、思い違い、勘違い。

言った言わないの応酬が始まったらキリがありませんね。

自分は間違っていない。

そういうふうにお互いに自分の正当性を主張します。

そんなとき。

長い長い時間をかけて説き伏せる介助者や支援者がいます。

時間の無駄です。

まあ、説教は快楽だと、世界の終わりさんが「habit」という曲で歌っているように、自分の感情のはけ口やストレス発散のために相手を論破する人は少なくありません。

しかし。

しかしですね。

これ、本当に、正論をふりかざして相手をねじ伏せても、まったく意味がないんです。

これをやればやるほど、相手はカッカしてきます。

これから福祉の仕事をしようと志す人はぜひ知ってもらいたいと思います。

介護される側、支援される側の人が間違った認識をして一時的に暴言を吐いたとしても、討論するのは控えましょう。

そういうときこそ、傾聴の基本を思い出してください。

落ちついた態度で、冷静に、「そうですか」と時々相槌を打つだけで、少しづつ少しづつ、怒りのボルテージが下がっていきます。

だいぶ鎮まってきたころに、

「喉渇きませんか?お茶飲みます?」

と、麦茶の一杯でも出して飲んでもらうとけっこう収まったりするものです。

言うほど簡単ではありませんが、試してみてください。

明日も皆さんの仕事が無事に終えられますように。

 

では、また!