50代、おばちゃん福祉職員の雑記帳

福祉の仕事に携わってまだ3年、面白いこと難しいこと、まだまだいっぱいです。

子離れ

おばちゃんの母親がガンになった時、健康診断で再検と書いてあったのに今までどうして病院に行かなかったのか聞きました。

その時母親は「忙しくて時間がなかった」と答えました。

すでにステージ4。

それでも、入院して治療して一年半生きることができました。

平成17年の1月13日、70歳で母は天に召されました。

18年も経つんですね。

自分も年老いて、やっと気が付いたことがあります。

若いころと違って、年を取ると収入は減ってきます。

体力があるうちはどんな仕事でもできるでしょうが、年老いてから次の就職先を見つけるのは厳しく、だんだん生活も苦しくなってきます。

節約して慎ましく暮らそう、子どもたちにはなるべく心配かけたくない。

そう思うようになりました。

 

あのとき。

母は「忙しくて時間がなかった」と答えましたが、それだけではなく、自分のためにお金を使いたくなかった、つまり病院代で家のお金を減らしてしまうことにためらいがあったのではないか。

と想像するようになりました。

 

今のおばちゃんがそうだからです。

一番避けたいこと。

子どもに心配と迷惑をかけたくない。

できるならば最期の瞬間まで自分のことは自分でできるようでいたい。

子どもには自分の生活のことだけを考え、自分の家族を守り、しあわせであってほしい。

そう思います。

おばちゃんは未熟者なので、上手に子供に愛情を注ぐことができず、子育ても後悔ばかりです。

体罰こそなかったけれど、感情的に怒って、怒鳴って、心を傷つけてしまったことがいっぱいありました。その罪悪感で自分自身を消してしまいたい気持ちになることもありました。

 

今、子どもたちと離れて暮らしています。

子どもたちも、もう、かなりのいい大人なのでね。

母から学んだこと、心に持っていようと思っています。

 

自分のことは自分でできるように。

心身の健康は自分で守る。

それが、おばちゃん流の子離れのあり方です。

 

みんなが、健康でありますように。

では、また!