牧之原市川崎幼稚園の記者会見にゾッとしました。
「保護者説明会で13人救急搬送」というニュースを見て、え?どういう状況?危険物でも持ち込んだ人がいたのかしら?
最初はそう思いました。
しかし、どうもそうではないらしい。
YouTubeで記者会見を見て具合が悪くなった、と友人から聞かされ見てみました。
本当に最悪な記者会見で、今朝も憤りが収まりません。
特に醜悪なのが、杉本智子副園長の笑いながらの状況説明です。
マイクの調子が悪くなるたびに、ぷぷっと吹き出し笑いをしてしまうのです。
人ひとりを死なせてしまったというのに、自分のマイクに電源が入らないだけで、こらえきれずに笑い出してしまうことが不謹慎だと認識できなかったのでしょうか。
2時間近くの会見で、彼女は園長や弁護士に、笑顔でうんうん頷き…
YouTubeのコメント欄は
「笑うなーーーー!!」
という怒りのコメントでいっぱいになりました。
杉本智子副園長さん、58歳だそうですが、
「あたし悪くないのよ。あたしに過失はないし関係ないのよ」
と言いたげな、無責任で他人事な説明。
何も関係がない一般人でも、園長、副園長の言動に怒りに燃える思いだったのです。
それが、おともだちやその親御さんだったら。
想像にあまりあります。
その場にいたら、私も救急車で運ばれていたかもしれません。
弁護士さんも酷かったですね。
「70歳の添乗員さんがアプリとか、使い方がよくわからないから、QRコードで簡単にできるようにしていた」
みたいな話していましたが、
それって、園も努力してきていたんだと擁護しているつもりでしょうか?
肝心なのは、そこじゃないですよ。
引継ぎのまずさ。
何度も防げるチャンスはあったでしょう?
〈1〉乗降車時の人数確認(運転手、添乗員)
〈2〉複数人での車内点検(運転手、添乗員)
〈3〉最終的な出欠情報の確認(担任、補助職員)
〈4〉登園するはずの園児がいない場合の保護者への連絡――。
全てを怠った「四重のミス」があったと説明
70歳の添乗員さんが、もし一言、
「私、小さい子たち連れて先に降りちゃったけれど、後の子たち全員おりました?」
と聞いてくれていたら。
園長先生が、自分が降りる前に車内を見回ってくれていたら。
朝の会で出席シールを貼るとき、担任と補助が「アプリでは登園になっているのにまだ来てないわね、どうしたのかしら?」と気にかけてくれれば。
10時から11時半のクラス活動の時間、担任、補助、「まだ登園してこないね、無断欠席一度もないから連絡ないのはヘンね」と電話して確認してくれていたら。
給食をとるときに、アプリの誤作動なのかしら?確かめてみた方がいいんじゃない?とか職員の誰でもいい、誰かが話題に出してくれれば、もしかしたら救助できたかもしれない。
つまり。
この幼稚園は職員同士のつながりが希薄であると露呈しました。
慢性的なコミュニケーション不足は職員個人の問題ではなく、組織を作るトップたちの問題だと思います。
そう考えると、この副園長の他人事のような説明にいっそう腹が立つし、腹が立ちすぎて具合が悪くなるのでした。
千奈ちゃんは「バスに乗ったら先生が声をかけるまで座っていましょう」と教えられていたそうです。
事件当日は後ろから2番目の席に座っていたようですが、発見された時は前から3番目の席にいたようです。
先生の言いつけを素直に守り、
声がかかるまでじっと座っていた3歳児が、
暑さと不安で車内を行きつ戻りつし、
空っぽになってしまった水筒を握りしめ、
ママやパパの名を呼んだであろう姿を思い浮かべるのは、
つらすぎて苦しくて涙が出ます。
牧之原市川崎幼稚園のホームページを見てみました。
立派な外観と園庭にそびえるカラフルなアスレチック。
そして最先端のアプリ導入。
表向きなことにお金を使うのではなく、職員同士必要なコミュニケーションができるような体制に力を注いでほしかったですね。
幼稚園、保育園を経営する責任者にお願いしたいのは、まず、職員ひとりひとりを大事にしてほしいということです。
安心安全が守られる組織を作るのが、園長、副園長の役目です。
杉本智子副園長さん、自分には非がないようなオーラを全開に出していましたが、そうではありませんよ。笑っていないで自分のこととして真摯に考えてみてください。
グチを言っても千奈ちゃんは戻ってきませんが、どうしてもこの憤怒の思いを書かずにはいられませんでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
千奈ちゃんのご冥福を心よりお祈りいたします。