50代、おばちゃん福祉職員の雑記帳

福祉の仕事に携わってまだ3年、面白いこと難しいこと、まだまだいっぱいです。

厚生労働省白書「医療・福祉100万人不足」

産経新聞のニュースです。

医療・福祉従事者が、100万人の不足になる、という発表がだされました。

記事を抜粋してみますね。

 

今年から団塊の世代(昭和22~24年生まれ)が75歳を迎え始め、令和7年までに毎年約200万人が75歳以上になると見込まれる。局面は「高齢者の急増」から「現役世代の急減」に変わり、すでに減少に転じている現役世代人口は同年以降さらに減少が加速するとしている。

白書によると、平成30年時点では医療・福祉就業者数は826万人だったが、今後の医療や介護のニーズなどを踏まえた白書の推計では令和7年には940万人、22年には1070万人が必要になる。

そのため、地域偏在による深刻な医師不足の解消をはじめ、看護師の離職防止や復職支援、介護職員や保育士の処遇改善を通じ、いかに需給の均衡を図るかが課題となっている。

ま、ようするに、看護や介護する人が圧倒的に少ない。

このままだと100万人が不足になって、どうにかしないと困ったことになりますよ、ってことですね。

この記事を読んで、

「いまさら言うまでもなく、オイラは、そうなると分かっていたぜえ」

と、大概の人は思ったかもしれません。

また、

「そうなる前にコロッと死ぬからオイラ関係ないもんねー」

と、思った方もいたかもしれません。

しかし。

他人事ではすみません。

私、50年生きてきましたが…。

「自分の思い描いた終末期をおくれて満足なのよね」

という人に出会ったことがありません。

足腰ピンピン、ある日コロリといきたいね。

そう願いながら、ある日突然病気はやってきます。

現実は10年20年と寝たきりの暮らし。

介護してくれる家族に迷惑かけて申し訳ないなあと内心遠慮しながら。

老々介護や認認介護。問題は山積みです。

それでも、今は、かろうじて介護する人がいます。

その介護者が圧倒的に足りない時代が来るのです。

そもそも人間そのものがいない時代

「現役世代の急減」

という状況が目前に迫っているわけです。

 

最近のコロナの急増で、医療体制がひっ迫して受診してもらえない人が増えてきました。

それが、コロナが収まっても、特に何かが流行るというわけでもなく医療従事者よりも患者の方がはるかに数を上回る状況が常態化すれば、「常時、医療崩壊の状態」ということになるのではないかと心配になります。

 

そういう背景があるもので、私は医療・福祉・教育について、派遣などの非正規雇用はよろしくないと考えています。

なぜなら、人材不足のため益々ひとりあたりの仕事量が多く厳しくなっていくからです。

小泉さんの時代から始まったこの雇用体系、「職業を自由に選択できる」という謳い文句ではありましたが、やはり、考え直すところに来ているのではないでしょうか。

 

頭の良い政治家の方々が考えての政策ですから、派遣、非正規雇用で日本は経済効果が上がり豊かな国になったのかもしれません。

高級なお店の注文も増えているそうですし、どこかの誰かはうるおっているのでしょう。

けれど、この経済格差の拡大はますます若者たちの羽ばたく力を阻害しているように感じられてなりません。

どうか、国のお役人さんたちが、この世界一の超高齢化国のために、もう一度安定した雇用に目を向けて、人ひとりひとりを大事にし、使い捨てではない国民全員のための良い政策を取ってほしいと願うばかりです。

 

まじめな話ですみません。

最後までお読みいただきありがとうございました。