50代、おばちゃん福祉職員の雑記帳

福祉の仕事に携わってまだ3年、面白いこと難しいこと、まだまだいっぱいです。

山車を眺める親子を眺める

地元のお祭りがありました。

コロナのために3年ぶりの開催です。

それはそれは大勢の人出でにぎわっていました。

仕事が終わってから、姉と姪っ子と待ち合わせして出かけてきました。

せいやッ! せいやッ!

お神輿も出ました。

お父さんお母さんに連れられて子どもたちも人混みの中を歩いています。

揉まれたり押されたりしないよう、抱っこしたり肩車したりするお父さんも見かけました。

ふと、肩車してもらっている5歳ぐらいの男の子に目が行きました。

頭にキツネのお面を斜めにかぶっています。

しあわせそうでした。

過ぎ去りし日を思い起こしました。

親として人間として、知識と経験が乏しく、とても未熟だった自分を思い出し、ツラくなりました。

やり直せるなら時間を巻き戻してやり直したい。

そんな気持ちになり、哀しくて、サイダーを買って思いを喉に流し込みました。

子どもたちが病気やケガをするたび、オロオロと狼狽し、心配で心乱れ、夫に八つ当たりしたものです。

もっと冷静になって、落ち着いて、視野を広く持てていれば。

後悔しても遅いですね。

 

今は、大切な人が生きてさえいてくれればいい、と、そう思います。

一生分の親孝行はもうすでにしてもらいました。

幼稚園バスから降りてくるときの、とびきりの笑顔。

小学校の運動会で一生懸命走る姿。

参観日でそわそわと後ろを振り返る仕草。

母の日に書いてくれる似顔絵。

一緒に作った夏休みの工作。

野球の試合でバッターボックスで構える姿。

本当にありがとう。

社会にでて活躍なんかしなくてもいい。

できれば、健康であってほしかったけれど。

神様が与えた運命であるのなら、受け入れる以外ないでしょう。

今。

とりあえず、生きている。

それだけで十分。

 

山車を眺める親子を眺める。

末永く、しあわせな日々が続きますように。