50代、おばちゃん福祉職員の雑記帳

福祉の仕事に携わってまだ3年、面白いこと難しいこと、まだまだいっぱいです。

さもないこと(道案内)

昨日の仕事帰り、嬉しいことがありました。

と言っても、なんのことはない。

ただ、道を尋ねられただけです。

どうしてそれが嬉しいのかといいますと…

 

私に道を尋ねて来た人は、小学生の女の子でした。

 

私の住む地域は犯罪率が上位にランクするところで治安がいいとはいえません。

自転車のひったくりや空き巣も日常茶飯事。

知らない人にはとても声をかけにくいところです。

 

私は住宅の庭に植えられた野菜の成長を眺めながら歩くものですから、その女の子が目の前に近づいてくるまで気が付きませんでした。

「あのー、すみません。○○に行く道はどっちでしょうか」

その○○は某100円ショップの名前です。

尋ねられた場所から500mくらいでしょうか。

左折する箇所もあります。

自分が今来た道を少しばかり仕事場に戻る感じにはなりますが、建物が見えるところまで一緒に歩くことにしました。

歩きながらお話ししました。

お友達の家に遊びに行く約束をしており、その100円ショップの建物で待ち合わせをしているとのことでした。

その建物が並木の向こうに見えると、女の子はくるりと私に向き合い、「とても助かりました。ありがとうございます!」ときちんと礼をして走ってゆきました。

 

私は、少女が自分に声をかけてくれたことがとても嬉しかったのです。

人通りの中で、私が安全そうに見えたのでしょうから。

それだけのことなのですが、子供から見て、

危なそうな人に見えるより、

聞いたら答えてくれそうな人に見えたことが嬉しくて、快い気持ちで足取り軽く帰宅しました。