50代、おばちゃん福祉職員の雑記帳

福祉の仕事に携わってまだ3年、面白いこと難しいこと、まだまだいっぱいです。

〈叱る依存〉がとまらない

いつも興味深い記事を書いているブロガーさんがおススメしていた本がありました。

〈𠮟る依存〉がとまらない

この本を早速本屋さんに行って買ってきました。

まさに!目からウロコの一冊です。

頷けることばかりで一気読みしてしまいました。

 

私はもともと怒鳴る人や激しい叱責や長い説教をする人が好きではありません。

スポーツ少年団の監督やコーチのスパルタ教育。

それを信奉する親たち。

彼らの「厳しい鍛錬に耐えてこそ魂は磨かれるのだ」的な考え方に違和感を覚えるのでした。

日本は生まれた時から競争社会ではありますね。

生まれた瞬間から勝つことを求められて育てられる競走馬みたいなもんです。

一等賞を勝ち取るためにとにかく日々走らされる。

学校はトレセンで、親は馬主で、教師は騎手、監督コーチは調教師。

たとえとして適切ではないかもしれませんが、私はそんな風に感じ、子供たちがあわれなような気がしていました。

パドックで暴れている馬を見ると、抵抗する子供たちの姿を見るようで心が揺さぶられるのでした。(注、馬は好きですが私は競馬はやりません。(笑))

ある祝勝会の酒宴で監督が言いました。

「言葉は悪いが、俺はいい意味で(子供たちを)いじめているんだ」

親は拍手喝采で、子供たちは特に反応しませんでした。

その監督のいるスポ少は県大会常連の強豪チームでした。

強いチームでしたが、脱落者も出ました。

スターになった子の影で、毎日人格否定されているうちに不登校になった子もいました。

「過酷な環境を耐え抜いてこそ強くなれるのだ」

という神話を信じている人は滅法多い世の中です。

私は、こぼれていった子供たちのことを忘れたことはありませんでした。

どうにか、変えられないだろうか。

そう思っても人は変えられません。

自分以外、何も変えられない。

無力なのです。

 

そんな中あらわれたこの一冊。

この本は、肉体的虐待だけでなく心理的虐待がどれだけ人の心身を痛めつけるかを丁寧にひもといています。

光明が差したような思いです。

 

ひとりでも多く、この本を手に取ってほしい。

そう思い、記事に書きました。

 

では、今日もお仕事いってきます!

今日もお天気悪いですが、車に気をつけて安全に、いってらっしゃい。